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【プロの風呂釜洗浄入門】(2)サビの発生源となる銅製の追い焚き配管が今でもたくさん使われています

今回洗浄作業を実施したところは築13年になる世田谷区のマンションの一室でした。2回続けて、黒いつぶの正体がサビでした。

 

サビであることを確認するため、玄関横のメータボックスを開けて給湯器をチェックしました。給湯器の下から出ている追い焚き配管(写真において2本が近いところにつながっているもの)を見ると白い皮膜に覆われていますが、この中身は銅管です。

 

給湯器と浴槽は二代目ということでしたので、それらの入れ替えのとき、配管の交換はなかったことになります。配管の先はコンクリート製の壁に塗り込まれていますので、配管を交換することは大工事になるため無理だったのでしょう。。

 

このように、浴槽や給湯器は最新型に交換できても、金属製の配管を取り替えられずに使い続けているケースによく出会います。こういうケースでは、配管から浴槽に出て来る黒いつぶが配管内部のサビであることがあります。

 

おおまかに言えば、追い焚き配管の主流素材が金属から合成樹脂に置き換わった時期が丁度世紀の変わり目の頃でした。2000年以前に建てられた集合住宅に備えられた給湯器の配管には金属が使われていることが多く、それ以降は合成樹脂が使われることが増え、現在では新たに金属製配管を使うことはほとんどありません。

 

当事例のように金属製の配管を丸ごと取り換えることは困難なので、給湯器(平均的な寿命10数年)を新品に入れ替えても金属製配管を使い続けることになりそうです。だとすれば今後、築20年以上の集合住宅で、風呂釜(循環口)から黒いつぶ(サビ)が出るという問題が増えてくる可能性があります。