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【美容入浴とは】(1)お風呂に入るとむしろ肌が乾燥する

入浴すると皮脂など本来肌に備わっている保湿物質が流出してしまい、イメージとは逆に肌が乾燥してしまいます。

 

それを防ぐために、風呂上がり10分以内に保湿ケアをすべきことが最新の研究からわかりました。入浴には健康面での利点が多いのですが、これは入浴の欠点と言われていました。しかし風呂上がり10分以内に保湿化粧水をつければ、肌の乾燥を防げることがわかったのです。

 

入浴すると一時的に水分が浸透して角層が膨らむので皮膚が潤った状態になります。しかし、皮脂や角層細胞間脂質など、本来肌に備わっている保湿物質がお湯によって流出してしまうので、過乾燥状態になるのです。

 

実際にお風呂に10分間つかった後に実験したところ、風呂上がりから約10分経過するまでは、皮膚の水分含有量が入浴前より大きな値を示していますが(保湿化粧品などを使わない場合)、それより時間がたつと入浴前より皮膚が乾燥してしまいました。

 

そこで、入浴中に塗布し出浴前に浴室で洗い流して使うタイプなどの保湿化粧品を使用したところ、風呂上がり10分後でも入浴前を上回る水分を皮膚が含有していました。「入浴による肌の乾燥を防ぐためには10分以内に保湿が必要」なのはこういうわけです。

 

お湯の中に皮膚からそれだけ皮脂が流れ出しているので、そのようなお湯を循環させている追い焚き配管内部に皮脂がそれなりに蓄積することは仕方がありません。そこでプロによる定期的洗浄が必要となります。

 

※今回も早坂・東京都市大教授の研究成果参考にしました。