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【健康入浴とは】(ヒートショック特別編5)NHK「おはよう日本」がヒートショックへの注意呼びかけ

1月14日放送のNHK「おはよう日本」がヒートショックへの注意を呼びかけていました。以下、番組から要点を採録します。

 

NHK「おはよう日本」から再録

 

ヒートショックとは、温度差で血圧が急激に変化し、ショック状態になる症状です。冬場に特に注意が必要なのが、お風呂です。

 

2013年に東京都健康長寿医療センタ ーが発表した調査結果では、ヒートショックによって年間1万7000人が入浴中に亡くなっていると推計しています(2011年の数値)。これは交通事故死よりはるかに多い値です。

  

なぜヒートショックによって意識を失うような状態になるのでしょうか。

 

入浴する際、寒い脱衣所で服を脱ぐと、血管が収縮して血圧が上がります。血管が細くなると、心臓は強い力で血液を送り込もうとするため負担が大きくなり、心筋梗塞などを引き起こすおそれがあります。

 

次に熱いお風呂に入ると、今度は血管が広がり、血圧が下がります。心臓から遠い手足などの血管にも血液が送られると、一時的に脳に送られる血液の量が減って、意識を失うおそれがあります。こうなると溺れてしまう危険もあります。

  

では、ヒートショックを防ぐにはどうすればよいのでしょうか。

 

冬場は浴室と脱衣所を暖めましょう。浴室を暖めるためには湯船にシャワーでお湯をまくとよい。脱衣所では暖房機器等を使って18℃まで温度を上げることを目安にします。そして、湯船のお湯の温度を41℃までにしておくことです。