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【美容入浴とは】(6)お風呂のダイエット効果を活用

インスリン(膵臓から分泌されるホルモン)にかかわる太るシステムを理解すると、それを入浴によってうまくコントロール(ダイエット)できることが見えてきます。

 

身体が太るシステムは、以下のようなサイクルとして働きます。これが中性脂肪によって太る、唯一の体内システムです。

 

食後血糖値が上昇 ⇒ インスリンが分泌 ⇒ インスリンの命令によって脂肪細胞の中へ糖がしまい込まれる ⇒ その糖を主たる原料として中性脂肪(体脂肪)が合成される ⇒ 血糖値が下がる。

 

血糖値を一定に保つために、インスリンが常に適度に分泌されることが必要ですので、ダイエットのために分泌をゼロにすることは不可能です。しかし、余分な追加分泌を押さえることは可能です。

 

インスリンの追加分泌は毎食後に起こっています。食後30分後あたりから始まります。食後30分くらいたてば入浴してもかまいませんので、丁度インスリン分泌が始まる頃に入浴を始めるとどうなるでしょうか。以下のようなサイクルが働きます。

 

入浴によって血液が体表に集まってくる ⇒ 内臓による消化吸収機能が落ちる ⇒ 糖分の吸収スピードが落ちる ⇒ 血糖値の上昇スピードが抑制される ⇒ インスリンの分泌量の増加が抑えられる ⇒ 体脂肪の合成が抑えられる。

 

以上、インスリン追加分泌を抑制する【お風呂ダイエット】の方法とは、「食後30分から1時間くらいのタイミングで、高温ではない湯船(40℃前後)にゆっくりとつかる」ことです。

 

※早坂信哉・古谷暢基地著『入浴検定公式テキスト』日本入浴協会(2017年)を参考にしました。