
追い焚きができるガス給湯器では、給湯器と浴槽を結ぶ行きと帰りの2本の追い焚き配管が長くなる傾向にあります。今回は長さというより形についてのお話です。
追い焚き配管の途中に「鳥居」ができることがあることをご存知ですか。これは図のように、穴をあけられない障害物が給湯器と浴槽の間にあったりしたため、やむを得ずいったん配管を上方向に向けてから、ある地点をピークにして下方向へ向けたときの形が鳥居に見えます。
こうすると、追い焚き運転中にもそのピークの部分に空気が溜まりやすくなって、追い焚き循環の勢いが不安定になって音が出たりすることがあります。また、運転しないときは、ピークの部分が乾燥しやすくなりますので、その部分の内壁に汚れがこびりつきやすくなります。
そこで、配管工事の際、できるだけ鳥居配管を避けるようしていますし、鳥居配管の高さ(図中の矢印で結んだ距離)には制限が設けられています。とはいえ、追い焚きには支障がないので、鳥居になっている場合があります。そうなっていることが居住者にはわからないことが問題であると言えます。