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【プロの風呂釜洗浄・再入門】(14)汚れにくい追い焚き配管が確かに存在します

プロの風呂釜洗浄の作業のためにお客様宅を訪問した際、作業前に汚れの程度を予想するという楽しみがあります。そのために行う質問が次の通りです。

 

「給湯器の前回洗浄からの使用年数」

※有効な洗浄法が他にないのでプロの風呂釜洗浄の前回実施時期をうかがうことになりますが、2回目以上というケースはほとんどありません。

 

「ガス給湯器またはエコキュートの設置位置」

※このようにうかがうと、指を使って方向を示してくれることが多いですが、浴室の壁を指してこの裏ですとのお答えはほとんどありません。

 

これまでの経験から、給湯器と浴室は離れている間取りであることが多いです。2階に浴室を持っていった戸建てがめずらしくないのですね。追い焚き配管の長さは最大10メートル程度までとされているようですが、そうなるとその最大くらいが当たり前になっているようです。長いとその分、汚れが溜まりやすい箇所ができる可能性が上がります。そして洗浄中、循環口からたくさん汚れが出てくることがよくあります。

 

ところが、使用年数から予想したより実際は汚れが少なかった事例があります。プロの風呂釜洗浄では、汚れが少なくてもその汚れを必ずはがし取るので、循環口から出て来た泡が全く汚れていないことはありません。差がつくのは汚れた泡が湯船表面に広がったときの面積です。

 

このように、追い焚き配管には汚れやすさがあるようです。給湯器と浴槽との間を追い焚き配管(ホース)で結ぶルートを、何通りもある中からどのように決めるのか重要です。追い焚き配管が細くて長いということは、管内をお湯が高速に流れることになります。ですからもともと汚れが沈着しにくい条件にあるので、うまく配管すれば汚れにくい配管を実現できそうです。

 

おそらく汚れが沈着して(およそ24時間以内の時間内で)バイオフィルムが形成されるのは、追い焚きが止まっている間にそうなるのでしょう。しかし、再び高速の追い焚き循環が始まったら、沈着した汚れや形成され始めたバイオフィルムはあらかた流されてしまうのでしょう。

 

ですから、ほとんど折れ曲がり箇所なく上手に配管されたケースのように、汚れがつきにくく配管されるケースが実際に存在するのだと思います。そうなっていたら幸運であるというべきでしょう。実際に追い焚き配管が汚れにくいお風呂を目にしました。そういうときはお客様へ「よごれにくい追い焚き配管になっています」と伝えています。

 

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