
「お湯張りをすると黒いつぶつぶが出てきます」という依頼がよくあります。
追い焚き配管の内壁にこびりついていたヌメリのかけらであることが多いのですが、黒いつぶがサビであることもあります。今回のケースも、黒いつぶが銅製配管のサビでした。
サビであることがはっきり疑われるのは、追い焚き配管洗浄後、洗浄中浴槽に溜めてあったお湯を抜いたときです。図の②のように、浴槽の底に結構な量の黒いつぶつぶが沈んでいたら、まずサビであるようです。(その際、念のため追い焚き配管の材質を確認します。)
ひととおりプロの風呂釜洗浄の作業を終了したら、お湯を張って洗浄効果をチェックをします。黒いつぶがある量を越えて出てくるようなら、再度一から作業を繰り返します。すると、サビの場合でも黒いつぶの発生源をあらかた取り除けることがあります。
サビであれば、根本的解決のためには金属製追い焚き配管を取り替えることが必要になり、それは簡単な工事ではありません。そこでプロの風呂釜洗浄によって出てくる量を大幅に減らせることがわかれば、これを定期的に実施しながら、追い焚きを使い続けるという選択をなさる方もいます。
また洗浄を二度以上繰り返しても、黒いつぶの発生量があまり減らないこともあります。サビであると銅製の追い焚き配管そのものが発生源になりますので、さび方の程度によっては何度洗浄工程を繰り返してもサビを取り切れないことがあり得ます。
いずれの場合であっても、原因が金属製配管のサビであろうことと、プロの風呂釜洗浄にできること。についてお客様に詳しく報告いたします。