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【身近な感染症対策】(1)ご注意!新型コロナウィルスは口からもやってきます!感染症予防にもつながる歯周病ケア

当ブログで、追い焚き配管が汚れることを、歯周病になっているとたとえました。どちらもバイオフィルムがかかわっています。今「バイオフィルム」で検索すると、歯周病の情報ページがずらりと並びます。長寿時代を迎えて歯周病ケアが重要視されている証拠でしょう。実は新型コロナ感染症の有効な予防法としても歯周病が注目されています。入浴のお話からずれますが、当シリーズでは歯周病の方に焦点を当てます。

 

歯周病ケアとは口の中を清潔に保つこと、口の中の歯や粘膜、舌などから汚れを取り除くこと

 

長寿時代の今、高齢者の誤嚥が問題になっています。通常80歳をこえてきますと、食べ物をごっくんと飲み込む力が弱ってきます。そこで、口に入れた食べ物を噛む力を鍛えることが加齢とともに重要になってきます。そのとき自分の歯が残っていればとても役に立ちます。

 

自分の歯を失う最大の原因は、子供時代は虫歯でしたが、大人になってからは歯周病です。歯周病の症状が進んだときに、歯医者さんはプラークがたまっていると言います。実は「プラーク」は「バイオフィルム」と同じ意味なので、最近は「バイオフィルムがたまっている」と言う歯医者さんが増えています。バイオフィルムについては、当サイトの「汚れの正体は雑菌」にて説明した通り、お風呂の追い焚き配管の汚れの主たる原因です。

 

図は、歯周病が進んで歯の根元がバイオフィルム(雑菌の巣)に取り囲まれた段階です。こうなるとブラッシングしても取り切れなくなってしまいます。市販の洗浄剤を流し込んだだけでは、追い焚き配管内のバイオフィルムを取り切れないことと同様です。プロの風呂釜洗浄ではそれを「魔法のブラシ」で解決したのでした。

 

ご注意!新型コロナウイルスは口からもやってきます!歯周病ケアはウイルス感染への水際対策

 

感染症予防のために大事なことは、身体を清潔にすることですが、手や体、髪を洗うことは心がけていても、お口の中を清潔にすることを忘れていませんか?

 

ウイルスの感染は鼻と口と目から起こります。たとえばインフルエンザウイルスの場合、お口が不潔だと、口に入ってきたウイルスが感染しやすくなります。お口を清潔にし、健康に保つことはウイルス感染の水際対策です。お口に住んでいる細菌が出すタンパク分解酵素は、ウイルスが粘膜細胞の中に感染することを促進します。特に歯周病菌は強力なタンパク分解酵素をもっています。

 

新型コロナウイルス感染予防のために、手洗い・うがいに加えて、丁寧な歯磨きとプロフェッショナルケア(歯科医院での専門的クリーニング)を心がけてください。

 

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