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【健康入浴とは】(11)温泉の知られていないこと1

※風呂釜洗浄ガイドはこちらをご覧ください。

 

お風呂好きな方が温泉を楽しむために、知っておいたほうがよいのに意外と知られていないことを順に取り上げます【今回第1回】。

 

温泉のお湯は天然のままであり一切薬剤や消毒剤を入れていない、とお思いの方、それはちがいます。雑菌の規制値をクリアするために、ほとんどの温泉では塩素消毒が行われております。

 

熱めの温泉では雑菌が死滅しているとお思いの方、それはちがいます。雑菌は通常60度以上にならないと死滅しません。

 

ここで、温泉水と水道水とのちがいに触れておきます。温泉水も塩素消毒してあるのならその点は同じということになりますが、水道水は飲み水であるため、殺菌のために塩素を大量に使っています。東京や大阪の水道水では1リットル当たり0.4から0.6ミリグラムの塩素が使われています。

 

日本の水道水がきれい=安全であるといわれるのは、この高濃度の塩素によって雑菌を減らしているからです。基準値以下の有害物質を含んでいます。

 

ですから、お風呂にお湯を張ったばかりのときのときに雑菌が多い場合は、追い焚き配管の内部に雑菌が潜んでいる可能性が高いというわけです。

 

◎参考文献:一石英一郎著「医者が教える最強の温泉習慣」発行所:扶桑社 2018年6月