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【追い焚き配管洗浄入門】(4)身近にあるのに見えない追い焚き配管の形状・材質

今回は改めて、追い焚き配管そのものの形や材質について説明をしておきます。なにしろ、浴槽についている出入口の断面にはフィルターをかぶせてありますし、あとは壁の中、床下を通っていますので、追い焚き配管の内部を洗浄することのイメージを持ってもらうことに努めすぎることはありません。

 

まず、これまでのおさらいですが、追い焚き配管は、浴槽と給湯器(バーナー)との間をつなぐものです。浴槽から見ると、給湯器へお湯を送る配管と、浴槽にお湯がもどってくる配管との2本からなります。壁中や床下を迂回しながら浴槽と給湯器とを結ぶために、最長で10メートルになることがあります。また、チューブの内径が13ミリ、外径が23ミリほどです。2本のチューブの起点と終点が同じですので、2本が平行に並んで接しているところをつないで加工したペアチューブになっていることが増えています(図参照)。

 

住宅の配管経路を決定する際、追い焚き配管と給水配管との間隔をとる必要があります。給水配管が追い焚き配管に隣接しすぎていると飲み水が温められてぬるくなることがあるからです。

 

また、銅、樹脂、ゴムと様々な中から素材を決定します。最近は加工のしやすさから樹脂が選ばれることが増えています。特に設備の入れ替え頻度が上がる集合住宅には、この理由で樹脂が使われることが多いという。

 

一方で樹脂は柔軟性のある素材のためお湯が高速で循環するとき、配管全体に振動が起こる可能性があります。振動が騒音を発生することもあります。エコキュートの場合、振動がエラーを引きおこすことがあるのでより注意が必要です。

   

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