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【追い焚き配管洗浄入門】(9)細くて長い追い焚き配管の中を洗浄する方法

現在はガス給湯器(1つ穴)タイプの追い焚き風呂が主流

 

現在では屋外壁掛け式のガス給湯器が主流となっています。その結果、浴室のほか、台所や洗面所でもお湯を出せるとても便利なシステムが生まれました。しかし、その裏側の目に見えないところでは、大変なことが起こっていたのです。

 

 壁掛け式のガス給湯器にも追い焚き機能が付いて、ポンプの力で浴槽から水を吸い上げ、給湯器内部で温めて浴槽に戻しています。このとき使用する配管が「追い焚き配管」です。それを絵に書いてみました。「水」が浴槽から吸い込まれて青色の管を通って給湯器(風呂釜)へ到達し、そこで温められて、赤色の管を通って浴槽へ戻ってきます。

 

「水」吸い込み用(図では青色の管)、「湯」吐き出し用(図では赤色の管)の二つの管の口が、浴槽において近い場所に設けてあるので、浴槽にあける穴が1つですみます(1つ穴と呼ばれます)。

 

絵を見て、これら青色の配管と、赤色の配管が長くなっていることを想像してください。実際10メートルを超えることもよくあります。そして実際細いです。現在合成樹脂製が主流の追い焚き配管では内径13ミリほど、外径23ミリほどです。

 

ガス給湯器が浴槽の近くにあれば、この追い焚き配管が短くてすむのですが、実際は両者の設置場所が離れていることが多くなっています。戸建てであればお風呂を2階に作ることが増えています。追い焚き配管が長くなり、しかも壁に沿って設置しないといけないため、折れ曲がり箇所が多くなります。

 

細くて長いということは、管の中を流れる水またはお湯の流速が早くなるので、当初、配管内部に汚れがつかないと言われていました。ところが、「プロの風呂釜洗浄」によってあちらこちらで追い焚き配管の洗浄が行われた結果、のきなみその中に汚れが蓄積している実態が明らかになりました。 

 

実態としては、この細くて、長くて、折れ曲がり箇所が多い追い焚き配管では、湯垢などが混じったお湯が繰り返し通過するうちに、内壁に汚れが付着していたのです。

 

 

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