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【追い焚き配管洗浄入門】(14)追い焚き配管洗浄から歯磨き理解へ進む道3

平成最後のブログではこれまでの総まとめをします。

 

弊社が商号を「除菌サービスセンター」とした理由は「風呂釜洗浄PRO」の本質が「除菌」にあるからです。

 

これまでのブログでは、追い焚き配管内の汚れを「生きている汚れ」と呼ぶなど、汚れと雑菌を区別していません。厳密に言えば、追い焚き配管内に入ってくる汚れには、皮脂や石鹸カスなどがあって、それらをエサにして繁殖した雑菌がバイオフィルム(プラークやスライムとも呼びます)を作るのでした。

 

そして、追い焚き配管内の壁に付着したバイオフィルムが取りにくいことを説明しました。市販の洗浄剤ではなかなか取れません。でも、バイオフィルムになる前の段階の汚れなら取ってくれる可能性があります。これが、風呂釜洗浄PROによって定期的にバイオフィルムを徹底的に取りつつ、その間はときどき市販の洗浄剤を使うことをお勧めする理由です。

 

まさに口の中で歯に付着したバイオフィルムが取りにくいことと同じだと、前回お話ししました。口は食べ物の入口ですから、1日3回、間食を入れるとひっきりなしに口には食べ物が入ってきます。お風呂でいえば、客がひっきりなしに来る24時間循環風呂状態です。

 

口の中のバイオフィルムはおとなしくしていてくれません。バイオフィルムが酸をつくって、歯の成分であるカルシウムやリンなどの物質を溶かすのです。この酸の材料になるものが食べ物に含まれる糖質です。糖質は、砂糖のほか、ごはんやパンなどの炭水化物にも多く含まれています。

 

 

そこで、食後に歯を磨いてうがいをして、口の中の食べ物のカスを取り除けば、菌が酸をつくる材料が減ってしまうと思いますね。

 

しかし、これも大きな誤解です。バイオフィルムを取り除くための歯磨きは、食後でなく食前にした方が効果が大きいです。食前に歯磨きをして口の中のバイオフィルムを減らしておけば、食事で糖質が与えられても酸が生じにくくなるからです。

 

 

バイオフィルムが多いほど、食べた後の酸性度が高まり、その結果、歯へのダメージが大きくなります。食べる前にプラークを減らしておけば、食後の食べかすはそれほど問題を起こしません。

 

食べかすが残っているとバイオフィルムを増やす要因になりますので、もちろん食後の歯磨きが全く無駄ということではありませんが、食前の方が効果が大きいのです。

 

ここで歯磨きには2種類あることが理解できると思います。バイオフィルムを取り除くための歯磨き的(1日1回ある程度時間をかけて)と、食べかすを取り除くための歯磨き(毎食後に限られた時間で)です。前者の方が時間がかかる理由は磨き方のちがいにあります。

 

【食前の歯磨き】

バイオフィルムは歯に強く付着しているので力をかけて取り除く必要があります。そこでデンタルフロスや歯間ブラシを主に、通常の歯ブラシは従になります。

【食後の歯磨き】

通常の歯ブラシが主となります。

 

「追い焚き配管の洗浄」でいえば、食前の歯磨きが「風呂釜洗浄PRO」、食後の歯磨きが市販の洗浄剤に相当します。これで、「配管洗浄から歯磨き理解に進む道」を終わります。 

 

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