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【健康入浴とは】(レジオネラ症特別編6)加湿器がレジオネラ菌感染源にならぬようご注意

加湿器を使う季節になってきました。およそ2年前に大分県でレジオネラ菌感染による死亡事故が発生し、その汚染源が加湿器だったので注目されました。 

  

レジオネラ菌類は、菌が繁殖している水が浴室や浴場で細かい霧状(ミスト)になり、それを人が吸い込んで肺に入ったとき感染するケースがほとんどです。そして加湿器とはそもそも霧を発生させるものです。加湿器内のタンクでレジオネラ菌類が繁殖すればたいへん危険な状況となります。

 

加湿器には霧の作り方によって危険度に差があります。レジオネラ菌は60℃以上で死滅しますので、タンクの水を加熱して蒸発させる加熱式であれば最も安全です。

 

一方、振動を与えて水分を空気中に飛ばす超音波式と、濡れた布などに風を当てて空気中に水分を飛ばす気化式では、レジオネラ菌類を熱によって殺菌できません。ちなみに大分県の施設では、超音波式の加湿器を使っていました。そこで、これらの方式の加湿器では、タンク内を洗浄して菌の繁殖を防ぐしかありません。

 

レジオネラ菌類を繁殖させないために、加湿器には洗浄と殺菌を行ってください(加熱式だからしなくてよいと油断するなかれ)。こちらは風呂釜洗浄PROとちがって、ご自分で行うことができます。

 

水を毎日交換するし、週に1度は中性洗剤でタンクと噴き出し口を洗浄した後、続けて殺菌を行ってください。市販されているミルトンなどの塩素系の消毒剤を溶かした水に、それらを約1時間つけてください。洗浄・殺菌を定期的に行うことが、菌の繁殖を抑止してくれます。

 

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