
追い焚き配管洗浄・再入門として、雑菌が追い焚き配管の内壁でどのように繁殖するのか、4コマ漫画を使って説明します。
そもそもお風呂の追い炊き配管は細いので、ポンプで循環させて作る水流は速いです。いくら人体由来の汚れが混じっているといえど、水流が配管の内壁を洗い流す効果がありますので、追い焚き中は、ある個所に雑菌が付着することは難しそうです。
(1コマ目)雑菌はお湯の中で分裂を繰り返して増殖します。
(2コマ目)湯船にお湯を残したままにしていると、多数の雑菌のかたまりができてしまいます。ただし、かたまりと言っても、目に見えるほどの大きさではありません。
この状態で追い焚きをすると、雑菌のかたまりが追い焚き配管の中を行き来します。前述したように、追い焚き中は、かたまりが壁に付着するすべがなさそうですが、追い焚きを止めたらどうなるでしょうか。
(3コマ目)追い炊きをとめたら水流が止まります。追い焚き配管内の水量が減ってきたら、雑菌のかたまりの内壁への接触が起こります。
(4コマ目)雑菌のかたまりが生きている汚れである本領を発揮します。雑菌が協力して、かたまりの表面をおおう、ぬるっとした膜を作るからです。この膜が張られると、追い焚きが始まっても流されなくなります。追い焚き中も1箇所に張り付いていられたら、膜の内側に安住できますので、落ち着いて増殖することができます。
これが、追い焚き配管の中で雑菌がひろがる仕組みです。このバイオフィルム内での雑菌の増殖が、口の中(歯周病)のメカニズムとそっくりなのです。こちらをご参照ください。