【プロの追い焚き配管洗浄入門】(2) 追い焚き配管の中がどうなっているのか

追い焚き配管内が想像以上に汚れていると聞いたとき、実際にどうなっているのか想像できますか。追い焚き配管自体が表から見えないところに設置されているうえに、さらにその内側ですから、直接見ることはできませんが、洗浄の結果、中から出てきたものからわかります。

 

洗浄後出てくるものは「ぬめり」です。「ぬめり」の語源は「ぬめる」。「ぬめる」とはぬめぬめするという意味です。浴槽に貯めたお湯の追い焚き利用は日を越さないように助言しているのは、日が変わるとお湯につかっている浴槽壁がぬるぬるしてくるからです。さわってみるとゼリーが壁に塗られているような触感があります。

 

シャワーヘッドの先っぽや、排水溝の内側など、ぬるっとした汚れがついています。また、洗面所の排水栓をはずしてみると、フィルターに黒っぽいぬるっとした汚れがついています。

 

追い焚き配管の内壁にも、このような「ぬめり」が溜まっているのです。ぬめりの付着の強さは、配管内の強い水流にも耐えられるほどです。そして広がったぬめりを放置していると、その中で雑菌が繁殖します。追い焚き配管内部のぬめりを除去することが、「プロの風呂釜洗浄」によって可能になったというわけです。

 

雑菌が自らつくった、自分たちを包む「ぬめり」のことを「バイオフィルム」とも呼んでいます。あなたのお風呂の追い焚き配管がバイオフィルム生産工場になっているおそれがあるのです。