
これまでの追い焚き配管洗浄の経験上、お湯張りや追い焚き時に、ガス給湯器では、ぬるっとしたヌメリ系のツブ状の汚れが浮かんでくることが多くて、一方のエコキュートでは、黒っぽいツブ状の汚れが浴槽の底付近をただようことが多い、という印象があります。
浮かんでこないツブ状の汚れは、ゴムのカスやサビであることがあります。追い焚き配管から出てくる汚れがサビなら配管が金属製であるからでしょう。長年使っていると配管内側のサビが避けられません。
また、配管全体がゴム製であることはありませんが、ガス給湯器やエコキュートの機器各部と配管とのつなぎ目にゴムパッキンが使われていることがあります。長年使っているとゴム管内側がボロボロになることが避けられません。ゴムのカスが出て来ることが、ガス給湯器に比べてエコキュートの方が多いとすれば、エコキュートの方がパイプのつながり方が複雑である(ゴムパッキンの使用箇所が多い)ことが原因の一つでしょう。
ゴムやサビは配管そのものの劣化が時間とともに進行すれば発生します。そうなれば、また浴槽に出て来ます。もしゴムが原因であれば、劣化しているパッキンを見つけて取り替えれば解決できます。しかし、ザビの場合は金属製の配管全体を交換するしかありません。やろうとすれば大きな工事になることがあります。
では、ツブの正体がサビやゴムであれば、プロの風呂釜洗浄は、それに対して何ができるのでしょうか。
ゴムやサビが出てくる場合、洗浄作業を行ううえで気にかけることは、その時点でサビやゴムを一旦取り切ることです。はがれかけているゴムのカスやサビを一旦取り切ることができれば、出てくる汚れの量が大幅に減りますから、しばらくはしのぐことができます。仮に半年くらいしのげたなら、その間に配管内部のヌメリ系の汚れ(雑菌の巣)が進行していますので、それと合わせてプロの風呂釜洗浄をご依頼ください。
プロの風呂釜洗浄では、サビやゴムのカスに対しては抜本的解決ができるわけではありませんが、それらを一旦きれいに取り切ることができます。そうしてお湯に混じる汚れを一定期間は許容範囲内にして、日々のお風呂につかることをあきらめないでいただけます。