
エコキュートの追い焚き配管から、ゴムもしくはサビのつぶが出てくる頻度が、ガス給湯器より高そうだという経験を紹介しました。ではゴムとサビではどちらが多いかと訊かれると経験上はゴムとなります。ただしもし両方出ていたらゴムの方が目立っていた可能性があります。
ゴムもサビも浴槽の底に沈むところは同じ、色が黒っぽいことは同じ、つぶの大きにばらつきがあることも同じです。しかし大きめのつぶをてのひらでつぶすと、サビはそのまま変わりませんが(つぶの大きさによってはくずれることも)、ゴムはつぶれて黒い色を出します。
今回のケース(エコキュート)では少量のサビが出てきました(写真参照)。お湯張りの出だしに一気に出てきました。そのため、眼鏡をはずして入浴すると底に少量のつぶが沈んでいても気がつかないことも多そうです。
ゴムやサビが原因だったら、ゴム管・ゴムパッキンや金属製配管をとりかえない限り、追い焚き配管から出てくることが止まらないとご心配になるかと思います。しかし、洗浄して、時間がたってまた汚れが進んだら洗浄してを繰り返す点では、湯垢やバイオフィルム(ヌメリ)などの汚れと同じことなのです。
今回のケースでも、お湯張りや追い焚きをしたとき、目に見えるサビがほとんど出てこなくなるところまで、プロの風呂釜洗浄によってサビを取り切ることができました。しばらくサビを気にしないで入浴を楽しめることでしょう。
残念ながら洗浄によってサビの進行を止めることはできませんので、数か月くらい先にまたサビが目に触ってきたら、弊社にご一報ください。
プロの風呂釜洗浄実施前に貯湯タンクを満タンに
エコキュートでは、夜間の安い料金で電気を使ってお湯を沸かしておきます。その場でお湯を沸かしながら使うのでなく、貯めておいたお湯を使うという仕組みです。そこで、お風呂を洗浄するときなど、お湯をたくさん使用する予定がわかっているときは、事前にタンクを満タンにしておくことをお勧めします。プロの風呂釜洗浄を実施するときは、事前に満タンにしておいてください。