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【プロのジェットバス洗浄入門】(1) プロの風呂釜洗浄でジェットバスを洗うとこうなります

ジェットバスとは、強力な水中ポンプを使って、吸い込んだ浴槽のお湯を、浴槽中に細い噴流として空気と混ぜて噴出する装置がついている浴槽。噴出口が浴槽の内側の両サイドに2つずつついていることが多く(写真参照)、一般家庭の推定100万戸の浴槽で使われています。

 

ジェットバスでは、浴槽のお湯を吸引して放出するわけですから、当然ポンプにつながるパイプ(以下、噴流管と呼ぶ)の内部が汚れます。これは、追い焚き配管の内部が汚れることと同じ理屈です。それゆえ、プロの風呂釜洗浄の各種ツールや洗浄剤を使用できます。しかし大きく異なるのが、汚れが取れにくいことと、泡の発生量が桁違いに多いことです。

 

追い焚き配管の内部がお風呂を使っていないときでも湿っていることが多いことに対して、噴流管内側が、ジェットバスを使わない時間帯の間に乾いてしまうことがあります。乾いてしまったなら、噴流管内側に壁材を塗って固めたようなものですから、はがすために骨が折れる汚れの付き方になります。

 

なお、汚れの成分は追い焚き配管の場合と同じ湯垢になります。それらが乾いて固まったものがジェットバスの汚れの正体といえます。

 

乾いて強力になるジェットバスの汚れをある水準以上に取るためには、根気よく時間をかけて洗浄するしかありません。汚れがたまっている場合は、通常追い焚き配管の場合の2倍近い3~4時間をかけますので、その時間を確保できるよう実施スケジュールを決めます。 ※そのため一般の追い焚き風呂とは別途料金を設定しております。

 

噴流管内部の壁面に付いた汚れを根気よく洗浄剤で攻撃していると、汚れがボロボロとはがれやすい状態になってきて洗浄開始時よりたくさん汚れが出てきます。この段階になると、ジェットバスから新たに出てくる汚れを把握することで、パイプ内側の汚れの剥がれ具合を推定します。これ以降がジェットバス洗浄ならではのプロセスです。(続く)