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【浴槽エプロン裏・洗浄入門】(1) 実は浴槽エプロン裏の汚れもたいへん

皆様はご自宅の浴槽のエプロンを外してみたことがありますか。浴槽のエプロンとは、写真において取り外しつつある部分です。まさに浴槽の洗い場側の側面をおおっている前掛けのようなプレートです。これがないと、お察しの通り浴槽の裏側が丸見えになるだけでなく、空気が素通りになるのでお湯が早くさめてしまいます。

 

ところが、このエプロンの向こう側の浴槽の裏側が、追い焚き配管内以上に汚れやすいところなのです。浴槽のお湯が浴槽裏に直接流れ込むことはありませんが、かけ湯によって全身の汚れを洗い場に一気に流したとき、お湯の一部がここに流れこみます。

 

追い焚き配管内の汚れの場合は、お湯張り時や追い焚き時に、その中が汚れている影響が湯船に現れるから、見て見ぬふりはできません。しかし、エプロン裏の汚れは、エプロン裏の床面排水口から排出されるので、見えないから見ようとすることなく放置されることになりがちです。

 

エプロン裏の床面は常に湿っているうえ、人体由来の栄養分が毎日流れ込んできますので、カビが繁殖しやすく、髪の毛が何かに引っ掛かって蓄積されます。それらが進行すると床面が黒ずんでいきます。もちろん雑菌が猛烈に繁殖しますので、浴室関連では追い焚き配管同様、洗浄・除菌しがいのある所なのです。

 

 

実は、浴槽のエプロンの取り外しは簡単であることが多いです。立派すぎるお風呂でエプロンと浴槽が一体化していることもありますが例外です。エプロンは接着されておらず、枠にはめ込んであるだけですので、全体をわずかに持ち上げれば、下部から手前に外れます。これは内部の洗浄が必要だからそうなっているのです。

 

次回は、エプロン裏の洗浄方法を説明します。ご自分で実施することも可能ですが、追い焚き配管の洗浄と組み合わせて専門業者に依頼することもよろしくお願いします。(続く)