細菌がガクンと減る二つのタイミング
追い焚き配管の中もさることながら、私たちは細菌(雑菌、常在菌)に囲まれて暮らしており、私たち自身の口の中にも多くの種類の細菌が住みついていることを前回書きました。
私たちの口の中は暖かく湿り気があって今朝となる食べカスがあって細菌の繁殖に適した環境です。そのため放っておくと細菌がどんどん増えます。これは、追い焚き配管の内部に関する説明だと言われても疑問に思わないでしょう。
それでは、細菌の繁殖に適しているという私たちの口の中で、細菌がどんどん増え続けないのはなぜでしょう。実は細菌の繁殖を抑える仕組みが働いているのです。それら二つのタイミングで細菌の数を減らしているので、細菌の数を一定のレベルに抑えているのです。
種明かしをすると、一つ目が「食事」、二つ目が「歯磨き」です。食事の時よく噛んで食べれば殺菌作用のある唾液がたくさん出て細菌を減らします。さらに食べ物と一緒に細菌も飲み込んでしまいます。それで口の中の細菌が減ります。
さらに、二つ目の「歯磨き」によって、落としたプラーク(バイオフィルム)のかけらとともに細菌を外にはき出すので、口の中の細菌を減らします。
口の中の細菌を減らす作業をお風呂の追い焚き配管に当てはめてみましょう
まず「食事」はまさに「お湯張り」、「追い焚き」です。これらが働いている間は、細くて長い追い焚き配管内を高速でお湯が流れますので、細菌はバイオフィルムを作っている余裕がありません。むしろバイオフィルムにもぐりこんでいなかった細菌が流されてしまいます。
そして「歯磨き」に相当するのが「プロの風呂釜洗浄」というわけです。マイクロバブルという魔法のブラシを使って、追い焚き配管内のバイオフィルムをこわして流してしまいます。