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【健康入浴とは】(3)お風呂の温度表示の誤差は大丈夫ですか?

あなたは、浴室リモコンに表示されている温度の誤差を把握していますか。最新のお風呂健康管理法では1度きざみのお湯の温度差を利用します。

 

風呂配管洗浄にうかがった際、お客様から「追い焚きがすぐに止まってしまう」という指摘がありました。よくお話をうかがうと浴室リモコンの「おふろ」の温度設定が表紙されている数値より体感ぬるめに感じるそうです。

 

実際、温度センサーは給湯器本体についていますので、最も熱源に近いところで測定しています。給湯器から浴槽までの追い焚き配管の長さが長ければ長いほど、浴槽に到達したときにはお湯の温度が多少下がります。そして実質的には、表示より少し低い温度の設定になっているわけです。

 

だとすると、給湯器から浴槽まで来たときお湯はどれくらいさめているのでしょうか。もしこの差が23度あったとすると、これはいくらなんでも、さめすぎなので給湯器についているセンサーの働きが悪いと言わざるを得ません。

 

このくらい実際のお湯の温度より高めに測定してしまうと、実際より低い焚き上がりで、追い焚きが止まってしまうことになります。前述の追い焚きがすぐ止まってしまう原因はこれが考えられます。

 

そこで、あるお宅で、実際に湯船の温度を測って、お風呂の温度設定値と比べてみました。浴室リモコンで「おふろ」の温度を40度に設定して追い焚きしたとき、実際に焚き上がった温度は39.5度でした。差が1度未満なので実用上問題ないと思います。

  

昨今、お風呂を健康維持に活用するための研究が進んでおり、その結果、湯温を1度単位で管理することの重要性がわかってきました。こうしたことを実践するためには、自宅のお風呂の表示と実際の温度の差異を、実測して把握しておく必要があるといえます。