魔法のブラシ=マイクロバブルを使ってバイオフィルムをはがします

洗浄剤には人体の安全を考慮した成分を採用/市販洗浄剤との併用も

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魔法のブラシの正体「マイクロバブル」とは

 

お風呂の追い焚き配管は通常細くて長く、10メートルに及ぶことがあります。その内壁にこびりついて成長し続けている汚れ(バイオフィルム)をはがしていくことは、配管内に魔法のブラシを入れることでもしない限り不可能だと思われていました。

 

「プロの風呂釜洗浄が見つけた「魔法のブラシ」が泡=マイクロバブルです。マイクロバブルを発生させる装置や、組み合わせる洗浄剤の試行錯誤を重ねた結果、効果を発揮できる技法を開発しました。

 

では、マイクロバブルがどのようにして汚れを取るのでしょうか。現時点で考えられている洗浄のメカニズムを図で示します。

 

内壁に付着した雑菌が繁殖すると、自らを守る膜(バイオフィルム)を作ることを、当サイトの「汚れの正体は雑菌」ページで説明しました。界面活性剤を含む洗浄剤と、無数のマイクロバブルが協力して、汚れを壁面から引きはがしていきます。

 

図の1コマ目は、追い焚き配管を配管に平行に切った断面図です。壁の内側に黒く汚れがこびりついています。

 

まず洗浄剤を注ぎ込みます。その成分が汚れに取り付いて、汚れがかたまりとして結合する力を弱める働きをします。そのうえでマイクロバブルの出番となります。

 

図の2コマ目は、微細なマイクロバブルを高密度に発生させた水を作り出して、それを配管内に注ぎ込んでいる様子です。壁面にこびりついた汚れにぶつかったマイクロバブルは、汚れ(バイオフィルム)の表面にくっつきます。汚れにくっついたマイクロバブルが、配管内の水流に押されて汚れから離れる時、汚れの一部をくっつけたけたまま汚れから離れます。このようにマイクロバブルが少しずつ汚れをはがし取っていきます。

 

図の3コマ目は、汚れの一部をくっつけたまま、マイクロバブルが汚れから離れることで、壁面が洗浄されている様子です。表面に汚れを付着させたマイクロバブルは太い線で描かれています。

                         

図の4コマ目は、いったん泡の注ぎ込みを中断したときの様子です。1コマ目に比べて、壁面にこびりついた汚れが薄くなっています。 

 

なお、浴槽と追い焚き配管を循環する水流が使って洗浄しますので、汚れを付着したマイクロバブルがもう一度配管に入っていくと思われるかもしれません。ところが、汚れを付着したマイクロバブルは浮力を増すので、浴槽に戻ってきたとき浮き上がってしまうのです。そのため、汚れが付着していないマイクロバブルが主として、追い焚き配管に吸い込まれていきます。

 

以上が魔法のブラシのメカニズムです。


 

魔法のブラシ+安全な洗浄剤

 

「プロの風呂釜洗浄技法では、2種類の特殊洗浄剤「スライムクリア」(液体)と「フォーミングクリア」(粉末)を使用します。バイオフィルムスライムを取り除くことは「洗浄」とは言うものの、実体は「スライムクリア」=除菌なのです。さらに「フォーミングクリア」=泡洗浄、作業中発生させるマイクロバブル(魔法のブラシ)との相乗効果によって、バイオフィルムという難敵を取り除いています。 

 

「プロの風呂釜洗浄」と市販の洗浄剤との併用も

  

ご家庭のお風呂で、お湯張り中や追い焚き運転中に、浴槽の沸かし口から黒い汚れが出て来始めたとき、多くの方は、市販の洗浄剤を買い求めてお試しになります。しかし残念ながら効果が今一つであることがほとんどであるため、インターネットなどでお調べになって「プロの風呂釜洗浄」にお問い合わせをいただきます。

 

このように、市販の洗浄剤を追い焚き運転によるお湯の循環に乗せたくらいでは、強力なバイオフィルムの守りを打ち破るには至りません。それが可能だったら、「プロの風呂釜洗浄」は必要ありませんでした。

 

とはいえ、市販の洗浄剤を追い焚き配管内に循環させることによって、成長したバイオフィルムをはがすことは難しくても、バイオフィルムの生成や成長を抑制する効果なら期待できます。

 

そこで、一定の間隔を決めてプロの風呂釜洗浄を実施する一方で、日常的に市販の洗浄剤を使っておくという選択肢はありです。たとえば年1回くらい「プロの風呂釜洗浄」を実施して、1か月~2か月に1回くらい市販の洗浄剤を併用すると、風呂/エコキュートの追い焚き配管内の雑菌対策をより強化できます。

 

プロの風呂釜洗浄では手袋が必要な洗浄剤を使っていないのでご安心を

写真は浴槽内の沸かし口(追い焚き配管の出入口)に片手を添えている動作の再現です。実際の洗浄作業本番では沸かし口の上までお湯を張って行います。

 

「プロの風呂釜洗浄」では、2湯類の洗浄剤(液体と粉末)を使います。洗浄箇所は追い焚き配管内部ですから、浴槽のお湯に溶かしてから配管内に吸い込ませるよりさらに効果を上げるために、手の平を使って吸い込み口の真ん前で上から注ぐ洗浄剤をいったん受け止めています。洗浄剤は手の平経由で追い焚き配管の内部に吸い込まれていきます。

 

商品やサービスの価値を伝えたければ、当たり前にやっていることから伝える、のがよいようです。当たり前にやっていることなら信用してもらえるからです。上に書いたような作業上の工夫ができるのは以下のことが背景としてあるから可能なことです。

 

プロの風呂釜洗浄ではゴム手袋が必要な成分を含む洗浄剤を使っておりません。だから、素手でキメ細かく洗浄できます。1日に2箇所の洗浄をこなした日でも、素手で作業した手が荒れていることはありません。このこよは、プロの風呂釜洗浄で洗浄した後の風呂にお客様が安心してつかっていただける(もちろん徹底的に洗浄剤を洗い流しております)証拠になると思います。

【魔法のブラシの効果】マイクロバブルと洗浄剤を追い焚き配管内に吸い込ませたときの湯船の変化の一例

「プロの風呂釜洗浄」による作業中、洗浄剤を追い焚き配管内に吸い込ませていったときの浴槽湯面の変化の一例を紹介します。川崎市の戸建ての事例からご紹介します。

 

写真4点は浴槽湯面を経過時間順に撮影したものです。お湯を吸い込み/吐き出し口の上まで張ってから、追い焚きをオンにすると、2種類の洗浄剤(液体と粉末)が配管内に吸い込まれます。

 

この段階で、ポンプから湯船にマイクロバブル(魔法のブラシ)入り水の放出を始めると、マイクロバブルも配管の吸い込み口から吸い込まれていきます。すると洗浄剤とマイクロバブルとの共同作業によって配管内壁にこびりついた雑菌を覆う膜(バイオフィルム)がはがされていきます。マイクロバブルがはがされたバイオフィルムを吸着したまま運びます。

 

次に、膜がなくなってむき出しになった汚れ(雑菌など)もまたマイクロバブルに吸着されて運ばれます。その途中で汚れを吸着していたマイクロバブルは消滅しますが、汚れは配管の吐き出し口から出てきます。そして浮力で湯面に浮かび上がり、浮いている泡の中に取り込まれていきます。

 

このような汚れの集まりが進むと、泡の見た目の色が次第に濃く(黒っぽく)なっていきます。この変化はまさに、時間とともに追い焚き配管内の汚れが浴槽に放出されていく経過です。まさに、マイクロバブルのブラシによって汚れを落とす過程が目に見えます。

 

お客様の許可を得て、その変化を紹介します。