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【プロのエコジョーズ洗浄・再入門】(5) 市販洗浄剤にはマイクロバブルの役割(ブラシ)が欠けている

プロの風呂釜洗浄をおススメしたところ、お客様から「市販の洗浄剤(実際には具体的商品名)ではダメなんですか」と逆に訊かれることがあります。そう質問したお客様がすでに市販の洗浄剤を試していることが多いいようです。

 

先に追い炊き配管用の市販洗浄剤を試した結果、汚れが取れなかったから、インターネットで調べて「プロの風呂釜洗浄」にお問い合わせをいただくいう順であるからです。確かに市販の洗浄剤に効果があるようなら、圧倒的にコストパフォーマンスが高いですから、「プロの風呂釜洗浄」に注文する必要がないでしょう。

 

まだ市販の洗浄剤を使ったことのない方のために、どのように洗浄するのか説明します。浴槽に張ったお湯に市販の洗浄剤を入れて、追い焚き機能を使って配管内を、洗浄剤を溶かしたお湯を循環させます。市販の洗浄剤を「2種類の洗浄剤」に言い換えれば、ここまでは「プロの風呂釜洗浄」と同じです。

 

しかし、マイクロバブルの配管への注ぎ込みが、市販の洗浄剤では欠けています。マイクロバブルとはとても細かな泡で、これがブラシの役割を担っているのでした。歯周病にたとえれば、市販の洗浄剤だけでは、歯ブラシや歯間ブラシでこすらずに、うがいだけ行うことになります。

 

歯の生え際についている歯周病の汚れに、毛先が届いていなければ取れないので、通常の歯ブラシより歯間ブラシの方がよく取れることを思い出してください。バイオフィルムという汚れは、追い焚き配管内で繁殖した雑菌が自ら作るぬめぬめした膜です。これで雑菌を覆ってしまうので、うがいだけでは取れなくなるのです。

 

そうなのです。市販の洗浄剤では、うがいだけで済ますことになっているのです。歯ブラシに相当するものがないことによる限界、というわけです。

 

ただし、口の中がとても綺麗な状態(除菌できている状態)からのスタートであれば、一定の期間なら、うがいを続けることによって雑菌の繁殖をある程度抑えられるかもしれません。市販の洗浄剤にも、そういう効果を見込める可能性があります。